京都市では今週から、5歳から11歳の基礎疾患をお持ちの方への接種が始まりました。
当院では小児の方への麻疹・風疹などの定期予防接種をしていることもあり、数件お問い合わせいただいていますが、現在の所、接種の枠は設けておらず、当面、予定もございません。
先日、障害があり自宅で人工呼吸器を装着していた10歳未満の方がお亡くなりになりました。このように、基礎疾患をお持ちの方は11歳以下であっても、生命に関わるリスクがあり、接種の必要性を感じます。基礎疾患をお持ちの11歳以下の方は主治医がいらっしゃいますので、その指示に従って接種をすべきと考えています。
一方、基礎疾患がない方は、11歳以下では死亡のリスクはほぼなく、当院でも当該年齢で陽性の方は極めて軽微な症状で改善しています。また、小児向けのワクチンは大人用との併用でなく、小児用のワクチンを使う必要があり、1本で10名の方に接種することになります。現在12歳以上の方への接種がファイザー社製と武田/モデルナ社製ワクチンの2種類を使っており、2種類が交錯しないようになんとか予定を組んでいますが、多くの方の希望がある中で、新たに小児用ワクチンを管理して、接種予定を構築するには時間的・空間的な余裕がないのが実情です。
当院での11歳以下耳鼻科への通院していただいている方はありますが、上記のような理由を以て、当面、11歳以下のワクチン接種は行わない予定としております。12歳以上の接種の落ち着きや11歳以下の接種希望者の動向を鑑み、再検討する余地は残しますが、当院の方針をご理解いただけると幸いです。