患者様への思い

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院長に聞く、どいクリニックの患者様への思い

患者様のお悩み・症状と向き合う時に大切にしていることは?

糖尿病を例にとってお話しすると、糖尿病は生活習慣病なので、食事制限や運動などの生活習慣の改善が大事になります。
ですが、その患者様が食べることが大好きだったとしたら、それでも症状改善に繋げられるように、積極的な運動を心がけたりするなど、どこかで折り合いがつけられるように“言葉のキャッチボール”を繰り返して、医療の専門家としての考えと、自身の専門家である患者様のお考えの距離を縮めるを埋めるようにします。

そこで役立つのが、“MINT”(動機づけ面接法ネットワーク指導者)としてのスピリッツ(精神)です。

“MINT”とはどういうものですか?

「やりたいけど、やりたくない」相反する気持ちを持っているときに「やりたい」方向に向かうガイド的カウンセリングの指導者になります。
私は日本に約60名いる“MINT member(Tallinn 2019)”で、普段の診療に様々な形で役立てています。
例えば禁煙外来もそうで、患者様には「タバコをやめたい」「でも、やめられない(やめたくない)」という相反する思いがあります。
生活習慣で病態が変わる生活習慣病はすべてこの形にあてはまり、「甘いものを食べたいけど、病気にはなりたくない(病気を治したい)」「運動はしたくないけど、やった方が良いのはわかっている」というように、こうした相反する思いを抱えた状況が多くあります。
そのため内科の病気を治療する時、そうして迷われている部分を良い方向へ向けられるようにお話ししながら、ご自身で決めて進んでもらうようにすることが大切であると考えています。

勉強もそうですが、人に言われてやっても成績は上がりませんものね

そうですね。
なので、そういう患者様ご自身の力を引き出せるような話し方を心がけています。

あと、MINTには指導者としての側面もあります。

指導者としての側面と言いますと?

患者様の動機づけのために私自身のスキルを高めることも大事ですが、MINTのメンバーとしてまわりの方にそういうスキルを伝えていくことも大切です。

例えば、家にこもりがちなご高齢の方がいたとします。
この方にケアマネージャーが「デイサービスに行った方が良いですよ」と言っても、逆に行きたくなることがあります。
ご本人も行った方が良いことはわかっているのに、です。

ケアマネージャーに限らずですが、MINTのメンバーとしてまわりの方々に動機づけのスキル・テクニックをお伝えして、地域全体で良い方向に向かっていければと思っています。
そうすることで、当院へお越しいただく患者様だけでなく、それ以外の患者様、ひいては地域全体に貢献できるようになるはずです。

院長がMINTの“動機づけ”に興味を持つようになったきっかけは?

禁煙外来ですね。
禁煙は“説教型”ではだめで、私もそれを診療の中で実感し、「どうすればいいのだろう?」と思っていた時に動機づけ面接法に出会ったのです。
そしたら、「あ、内科って全部これだ」と気づいたのです(笑)。

最後に患者様へお伝えしたいことは?

どいクリニックでは患者様と同じ地域に暮らす“隣人”として、皆様のために、そして地域のためにより良い医療のご提供を目指します。
動機づけ面接法でのトレーニングで培った精神・スキルを活かし、患者様により良い方向へ向いていただく“動機づけ”を大切にして、健やかで幸せな毎日の実現をお手伝いいたします。
また医師として医療に関わるだけでなく、地域課題にも積極的に取り組み、地域の皆様から信頼されるクリニックを目指していきます。

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